人間環境都市

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年6月15日

 「人間環境都市について説明せよ」。40年ほど前の当社の入社試験に出された作文テーマを今でも覚えている。苫小牧市民であれば、一度は耳にしたことがあっただろう。道内辺地出身で初めて聞く言葉に、「ん?」と頭を抱えてしまった。何をどう書いたか、今は何も覚えていない。

 人間環境都市は、苫小牧市が目指すべき都市像として1973年策定の市基本構想に明記された。苫小牧100年、市制施行25周年、苫小牧港開港10年の節目に、その「宣言」文が当時の市議会で議決された。

 「緑と太陽の大自然を擁するかけがえのない郷土を守り、人間を主体とした公害のない、健康で安全な都市環境の創造を決意する」旨の文言を刻む。翌74年には高さ8・3メートルの人間環境都市像「緑の環」が製作され、今も市内の東西幹線道路脇にたたずんでいる。

 宣言からあと3年で半世紀を迎える。郷土の緑豊かな大自然は守られてきたか。健康で安全な都市が創られてきたか。生物多様性が強く求められる現在、人間主体が前面に出過ぎていないか。先人が英知を結集し、半世紀前に思い描いた「理想のまち」の姿に近づいているか、いま一度考えてみたい。

 人間環境都市宣言の背景に苫東開発があった。国際熱核融合や首都機能移転など数々の国策に振り回されてきた苫小牧市。その結果と経験は無駄にできない。(教)

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