今春発足した駒大苫小牧高女子硬式野球部は14日、同校グラウンドで初の紅白戦を行った。4月からの全体練習や自主トレーニングの成果を確かめた。
同部は今年4月に創部。新1年生の女子生徒24人が1期生として入部した。創部間もなく、4月下旬に新型ウイルスの影響で活動休止し、今月1日の再開までの約1カ月半は自主トレーニングを行ってきた。
紅白戦にはけが人を除く18人が出場。茶木圭介監督のイニシャルにちなんだ「Cチーム」と「Kチーム」に9人ずつに分かれて対戦した。
6イニング制の試合はCチームの小笠原星とKチームの金田涼々の両先発が、息詰まる投手戦を展開した。打撃では両チームとも5本程度の安打数ながら、盗塁や犠打といった足を使ったプレーで得点につなげた。Kチームが3―2の接戦を制した。茶木監督は「ゲームになるのか確認することが今回の最大のテーマだったが、そこはクリアすることができた」と安堵(あんど)の表情で話した。
Kチームで先発し、チームでもエース級の役割が期待される金田は、4回を投げて9奪三振したものの「12個取りたかった。球種はストレートとカーブを中心に投げたが、練習中のチェンジアップを含めて選択の幅を広げていきたい」と語った。Cチーム先発の小笠原は「四回に三者凡退できたのは収穫。パワーで押せるタイプではないので技術を磨いて、打たせて取る投球スタイルを早く確立したい」と意欲を語った。
今月の練習は走塁に注力した。「練習は試合」を合言葉に、実戦を想定した状況の反復に時間をかけてきた。紅白戦を振り返り、茶木監督は「走塁は練習通りにできていなかった。今後の練習の中で徹底して指導しながらチーム力の底上げを図りたい」と話した。