白鳥王子アイスアリーナで7月から運用を始める照明設備が10日、苫小牧市スポーツ協会や市、苫小牧アイスホッケー連盟などの関係者に公開された。既存のハロゲン灯144基をLED(発光ダイオード)照明92基に更新。スケートリンクや客席の照度が向上した上にアジアリーグの試合といった開催イベントの場面に色とりどりで応じる演出も可能となった。
同アリーナの照明設備更新は1996年の開館以来初めて。併せてリニューアルする電光掲示板の改修工事を受注した共同企業体代表企業となった東光高岳担当者が取り付けは5月下旬に完了していた照明設備をデモンストレーション。機能を説明しながら、多彩な演出パターンを実演した。
新たな機器の照度は最大5674ルクスで、以前に比べて2000ルクス以上向上した。更新により、以前は場内の所によってあった明るさのむらが解消。赤、青、緑などに自在に切り替わるカラー照明も6灯新設され、多彩な演出が可能となった。
制御機材で操作するバラエティー豊富な点灯パターンが備わり、15種の演出機能も盛り込まれた。白色LEDの点灯箇所が移動していく「ウェービング」や細かく点滅を繰り返す「スパークル」のほか、アイスホッケー試合時、ゴールやパワープレーの際に響く楽曲と連動して点滅するようになった。
同アリーナ指定管理者の苫小牧市スポーツ協会事業・利用サービス係の小金澤周平係長は「アジアリーグの試合では演出機能で盛り上げて、観客に今まで以上に楽しんでもらえれば」と期待感を語った。