千歳市の山口幸太郎市長は10日開いた市議会定例会で、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた家計を支援するため、市民1人当たり5000円分の「ちとせ市民応援商品券」を配布する考えを明らかにした。今月1日現在、市内に居住する市民全員に配布し、事業費は5億8000万円を見込んでいる。
今野正恵氏(公明党)の一般質問に答えた。
市長は、6月分の児童扶養手当の受給者に国の2次補正予算で「ひとり親世帯臨時特別給付金」として1世帯に5万円、第2子以降は一人につき3万円を加算して支給されるとし、市独自の「新たな給付金制度の創設は現時点で考えていない」とした。
また、市内47カ所の特定避難所での新型コロナウイルス感染防止対策について、市長は「マスク5万枚と消毒液、使い捨て手袋、非接触型体温計の整備を進めている」と説明。「健康被害の防止に効果がある段ボールベッド、飛沫(ひまつ)防止に有効なパーテーション(仕切り板)も一定程度の備蓄が必要。検討したい」との考えを示した。平川美由紀氏(公明党)への答弁。