選手のために

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年6月9日

 深紅の大優勝旗が津軽海峡を渡ります―。2004年夏の甲子園で駒大苫小牧高校が北海道勢初の優勝を果たし、選手たちが苫小牧へ戻る飛行機の中。機内放送に乗客から拍手が湧き起こった。伝説は今も語り継がれる。当時、秋田で働いていた。道産子ではあるが、苫小牧には縁がなかった。それでも、テレビの前から離れられなかった。優勝が決まった瞬間、涙がこぼれた。

 同校の総合進学コース体育系には野球だけでなく、アイスホッケー、卓球、スピードスケート、チアリーディングなどの「専門体育」があり、授業と部活動の双方で専門的な指導を受けられるのが特長だ。しかし4月から、チアリーディングには専門技能を持つ教員がいなかった。本紙の取材後、校長名で理解を求める文書が保護者に配られた。不在になったこと自体には事情もあったかもしれないが、専門教育を期待して進学した生徒や保護者に、学校としてきちんと説明をしていなかったことが最大の問題だと思う。さらには、卓球部顧問を務める教員の遠征費の私的流用も明らかになった。

 新型コロナウイルス禍で甲子園も高校総体も中止になり、やりきれない気持ちを抱える選手がたくさんいる。ただでさえ不安な時期、何より学校に求められるのは、生徒が希望を持って競技に励める環境を整えることではないか。あんなにも道民を感動させた実績を持つ学校なら、なおさら。(吉)

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