千歳市議会の第2回定例会は8日、本会議を再開して一般質問を始めた。公立化後、初めての入学試験を実施した2020年度の千歳科学技術大学で地元枠・推薦A(定員12人)の入学者が3人と定員を下回ったことに、山口幸太郎市長は「地元枠は専願のため、他大学との併願を希望する受験生は一般入試に出願したのが要因。来年度以降は地元枠の周知に努めたい」と述べた。落野章一氏(無所属)への答弁。
科技大は、千歳市在住あるいは千歳市内の高校に通学する平均評価3・7以上の生徒の推薦入学を行っている。
同大の20年度入学試験(定員240人)は推薦A、推薦B、AO入試、前期、中期を行った。
前期は志願者209人、合格者159人、入学147人。中期の志願者575人で280人が受験し140人が合格、59人が入学した。中期入学試験は志願者が定員(55人)の10倍を超える10・5倍だったが、2段階選抜(足切り)は行わず、試験会場を大学と市内ホテルの2会場開設して対応したという。
市企画部の島倉弘行部長は「中期は他大学との併願者が多く、試験が前期合格発表後となるため、受験者が半減した」と説明し、「次年度以降、地元枠の周知に努め、志願者を増やしたい」と語った。
市によると、今年度の入学者(定員240人)は、前期入試147人、中期入試59人、推薦A3人、推薦B35人、AO入試18人の計262人となった。