道銀、農産物の流通支援 恵庭のハルグリーンに出資

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  • 2020年6月5日
ハルグリーンへの出資を発表した道銀の笹原頭取(右から2人目)、ハル財団の磯田理事長(同3人目)

  北海道銀行(笹原晶博頭取)は4日、札幌市中央区の本店で記者会見を開き、道産農産物の流通事業を手掛けるHALGREEN(ハルグリーン=恵庭市、中島英利社長)への出資と経営支援を発表した。笹原頭取は「道銀のネットワークを活用して、より高いレベルの生産物を消費者に届ける役割を担いたい」と述べた。

   ハルグリーンは、農業者のサポート活動などに2003年から取り組んできた一般財団法人北海道農業企業化研究所(恵庭市、磯田憲一理事長)=通称HAL(ハル)財団=の流通開発事業を継承する会社。4月20日に設立した。タマネギやばれいしょ、小麦、大豆などの流通事業を展開し、取扱高は初年度に20億円を見込んでいる。

   道銀が出資するのは資本金8300万円の約4%に相当する300万円。従業員は中島社長ら3人を出向させる。笹原頭取は、昨年も士別市の農業法人「オメガファーマーズ」に出資するなど農業支援に力を注いでいることを強調し、「農業により大きく関われるようになった。銀行のネットワーク、ノウハウを注ぎトライしていく」と意気込みを語った。

   ハル財団の磯田理事長は「農業を北海道の本格的な基幹産業にしなければいけない、という志に共感してくれた。ハルグリーンに流通事業が引き継がれることをうれしく思う」と述べた。

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