支笏湖チップの弁当3種発売 千歳・丸駒温泉旅館

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  • 2020年6月5日
新鮮なチップを多彩に味わえる弁当3種

  千歳市幌美内の丸駒温泉旅館は、支笏湖チップ(ヒメマス)漁の1日解禁を受け、支笏湖チップを使った「丸駒チップめし」「丸駒チップ押し寿司」「丸駒チップ天寿司」の弁当3種を6日から発売する。佐々木義朗社長は「コロナ禍収束後の誘客につながる支笏湖ならではのテークアウト弁当を―と、総力を挙げ取り組んだ」と力を込める。8月末までの週末は同旅館と支笏湖畔の直営レストラン「メメール」で販売、平日は予約販売する。

   「丸駒チップめし」は、佐々木社長の幼少時、祖母ヨシヱさんが焼いたチップの身をほぐして作ってくれたという「家庭の味」。佐々木社長がご飯にチップの魚醤(ぎょしょう)で下味を付けアレンジした。ほぐしたチップをたっぷり敷き詰め、ギョウジャニンニクのしょう油漬けとラッキョウを添えた。

   「丸駒チップ押し寿司」(握り4貫)は宿泊客に人気のメニュー。取れたての脂が乗った甘い支笏湖チップを酢で締めた。「丸駒チップ天寿司」(同)は衣を薄くして揚げたチップの天ぷら寿司。大葉とおぼろ昆布であっさりとした味に仕上げた。

   3種とも価格は消費税込み700円。包装紙には、釣り舟が湖面を埋めたチップ漁全盛の1963年当時の支笏湖、チップの塩焼きや大きなチップの写真を採用した。

   新型コロナウイルスの感染拡大で客足が途絶え始めた3月に弁当作りに着手した。「味、量とも満足いただけるはず。家族や仲間同士で食べ比べ、チップの魅力を楽しんでほしい」と佐々木社長。「支笏湖には昔、山線(王子軽便鉄道)の駅があった。今後は地域と協力して支笏湖ならではの駅弁を作って発展させたい」と熱く思いを語る。

   問い合わせ、予約は丸駒温泉旅館 電話0123(25)2341。

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