【下】 今につながるアイヌ文化 現代のイクパスイも展示

展示中の苫小牧アイヌ協会制作のイクパスイ

 2020年は白老町にウポポイ(民族共生象徴空間)が開業する。ウポポイはアイヌ民族の言語や暮らし、歴史を展示する博物館やさまざまなプログラムが体験できる施設を擁するナショナルセンターである。昨年施行されたアイヌ政策推進法と合わせて、これまでのアイヌ文化に対する取り組みが大きく変わる節目の年となる。今後アイヌ文化の発信や活用がさらに多方面で進んでいくことと思われる。

 そうした中での今回の収蔵品展は、当館収蔵のイクパスイ(儀礼具)と合わせて苫小牧アイヌ協会のご協力の下、現代のイクパスイも展示することとした。苫小牧アイヌ協会では、市内矢代町の市生活館を中心に、アイヌ文化の継承活動を行っている。

 これまでアイヌに関する資料の多くは博物館や資料館などで見るものだった。民族資料や歴史資料として博物館に展示された資料は「過去のもの」として見られてしまいがちである。これからの博物館における展示、特にアイヌに関する展示では「過去のもの」としてではなく、「過去から現在につながるもの」としての展示が求められているのではないかと思う。今も苫小牧で受け継がれているものと収蔵資料を合わせて見ることで、時間的な断絶を感じずに現在と過去のアイヌ文化を理解するきっかけになれば幸いです。

 (岩波連学芸員)

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