陸上自衛隊第7師団(千歳市)は3日、北海道大演習場恵庭・千歳地区で機械化部隊戦闘訓練を開始した。戦車部隊が実弾に代えてレーザー光線を照射する交戦訓練で戦闘能力の向上と連携態勢の強化が目的。16日までの期間中、第7師団と第2師団(旭川市)、第5旅団(帯広市)など8部隊から延べ3000人以上が参加する。
初日は、北恵庭駐屯地所属の第72戦車連隊の第1戦車中隊と第2戦車中隊が対抗形式で戦車戦を展開した。レーダー交戦装置を搭載した90式戦車や87式自走高射機関砲、96式装輪装甲車など60両、300人が参加。両隊は課された任務遂行のため攻防戦を繰り広げた。
訓練センターには両隊の位置や交戦、画像の情報がリアルタイムで映し出され、指揮者が大型モニターを見ながら戦況を分析し審判していた。