千歳署は5月31日、千歳市モラップの国道276号で可搬式速度違反自動取り締まり装置(可搬式オービス)による速度違反の取り締まりを行った。
支笏湖周辺では、4月19日に恵庭市盤尻の国道で乗用車と自動二輪車が衝突、5月3日には千歳市モラップの国道で乗用車と自動二輪車が衝突する郊外型事故が相次ぎ計2人が犠牲になった。5月31日現在、同署管内の人身事故は前年同期比9件減の104件だが、死者は前年のゼロに対し、2人増となっている。
同署は、新型コロナウイルス感染拡大防止の緊急事態宣言の解除と本格的な行楽シーズンを迎える中、交通量の増加が見込まれるため、道警本部と連携。同署で初となる可搬式オービスによる取り締まりを実施した。
可搬式オービスは一体化したカメラとレーダーにストロボで構成。コンパクトでどこにでも移動でき、車両の待機場所が不要で雨天時も使用できるのが特長。
この日は青空が広がる絶好のドライブ日和。沿道ではニセコ方面や支笏湖方面に向かう車両が行き交う中、午前11時から午後4時まで速度違反に目を光らせた。
千歳署の伊藤昌彦交通第一課長は「オービスを投入することでドライバーの安全運転を促し、郊外型事故抑止につなげたい」と話した。