登別国際観光コンベンション協会(唐神昌子会長)は26日、登別市と市議会に対し、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた地元観光業界への支援について要望した。この中で宿泊施設や温泉街の商店、テーマパークなどで利用できる商品券発行といった対策を求めた。
要望事項は市民向けの商品券発行をはじめ、感染拡大収束後の観光客誘致に向けた▽大湯沼川足湯など登別温泉地区の観光施設整備とイベント備品更新▽新たな観光案内システムの構築▽誘客宣伝事業―の4点。
このうち、観光案内システムの構築では、観光客がタブレット端末やスマートフォンで観光情報を得るなど、非接触型インフォメーションの仕組みづくりを要望。観光案内所やホテルのスタッフに直接尋ねなくても、宿泊施設のフロントなどに配置したタブレット端末で自由に観光施設や飲食店を調べられるハード整備も求めた。
小笠原春一市長に要望書を手渡した唐神会長は「登別市の基幹産業を担う観光業界は、新型コロナ対策の外出自粛や一部休業要請の影響で危機的な状況にある」とし、支援を訴えた。