北海道のスポーツ団体やスポーツチームが、現役プロリーグに所属する道産子や在住選手のメッセージを動画投稿サイト「You Tube(ユーチューブ)」にアップする取り組みが広がっている。新型コロナウイルスの影響で主要大会が中止になっただけでなく、練習も満足にできない状況が続く中、児童生徒を励ます内容だ。
北海道サッカー協会は中旬から、同協会が運営するユーチューブチャンネル上で、道産子Jリーガーたちによる中高生に向けた動画投稿を始めた。サンフレッチェ広島に所属する登別市出身のDF櫛引一紀が第1号となり、自ら撮影した「自撮り動画」で思いを語った。
櫛引は動画で「努力してきたことは無駄にならない。これからの人生で必ず生きてくる」と強調し、「今だからこそ、できることにチャレンジして」と呼び掛けた。
道サッカー協会事務局の三島優雅主任は取材に対し、「全国中学校体育大会やインターハイが中止となり、残念がっている中高生が多いと思うが、選手の言葉で少しでも勇気づけられたら」と話した。
北海道バスケットボール協会もBリーグのレバンガ北海道所属のポイントガード、橋本竜馬の動画リンクをホームページ上に掲載。道内の選手や指導者に向けた2分40秒の内容。
橋本は動画の中で「学校に行けず、バスケもできず、明るい気持ちになれない日もあると思うが、毎日ステップアップできるように過ごして」とアドバイス。「必ず明るい日が来るので、それまで頑張っていこう」と締めくくる。
ユーチューブには各協会のホームページ上の「お知らせ」欄からアクセス可能。サッカーは「北海道サッカーファミリーへの熱いメッセージ」、バスケットボールは「レバンガ北海道からのメッセージ」をそれぞれクリックするとリンク先が表示される。