プロ野球の北海道日本ハムファイターズの川村浩二社長が27日、道庁を訪れ鈴木直道知事と意見交換した。新型コロナウイルスの影響で延期していた今季プロ野球の開幕が6月19日に決まったことを受け、感染防止対策などで連携していくことを確認した。
冒頭で鈴木知事は「選手のプレーを心待ちにしている方々に、はつらつとしたプレーで元気を与えてほしい」と期待し、「ぜひ、北海道日本ハムファイターズの皆さんと感染リスクを減らす取り組みを協力してやっていきたい」と述べた。また「皆さんがプレーする日が一日でも早く訪れるようにわれわれも全力で取り組む」と意欲を示し、川村社長も「ぜひ協力したい」と決意を述べた。
意見交換は非公開で行われた。終了後、川村社長が取材に応じ、「無観客だが、(選手らの)移動による感染リスクを減らす取り組みを説明した。誘客に向けては道などと協議しながら進めると伝えた」と明らかにした。移動時の感染対策は▽バスで球場に向かう▽ホテルから外出しない▽マスクをしながら移動▽検温しながら活動―などで、これらは近く日本野球機構(NPB)が示すガイドラインに盛り込まれる予定だという。
川村社長はまた「(知事に)『ファイターズの選手は子供への影響力もあるので、道民の新しい生活様式につながるような企画も考えていければいいですね』と言っていただけた」と述べた。