厚真町観光協会が主催する「田んぼのオーナー事業」の田植えが24日、町内幌内の高橋農園で行われた。新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえ、同日予定していた「田植え体験会」が中止となったため、田んぼを提供する同農園と近隣農家が田植えを代行し、苗を一つ一つ丁寧に植えていった。
田んぼのオーナー事業は、同協会と地元の稲作農家が提携して行う取り組み。農家のアドバイスを受けながら、田植えから収穫まで参加してもらう米作り体験イベントとして、2007年度から始まった。
昨年は胆振東部地震からの震災復興を応援する人が多かったこともあり、過去最多を大幅に更新する95区画分約260人が参加。今年も道内外から75区画の申し込みを受けている。
最初は農家たちが田んぼに入り、手分けして1時間ほど手植えをし、その後、農機を使って苗を植えていった。同協会の原祐二事務局長は「あまり天気も良くなかったが、作業自体は順調にできた」と話した。稲の生育や田んぼの様子などは同協会で運用するインターネット交流サイト(SNS)を使って随時更新していく。
秋の収穫時期に合わせて行う「稲刈り体験」は、例年10月初旬に予定しているが、新型コロナウイルスの今後の感染状況を見て判断する。