道と札幌市は22日、新たに6人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。国が緊急事態宣言解除の目安とする人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数「0・5人程度以下」については、前日の「0・67人」から「0・59人」となり、目標に近づいた。
札幌市は3人の感染を確認。クラスター(感染者集団)が発生している国立病院機構北海道がんセンター(白石区)では、40代の女性看護師の陽性が判明し、感染者は計82人に。また、90代の男性が回復後に再び陽性となった。道内で再陽性が確認されたのは13例目。
道は空知管内の1人、オホーツク管内の2人の計3人の感染を発表。クラスターが発生しているオホーツク管内遠軽町の障害者支援施設「向陽園」では同管内の30代の男性職員が感染し、計11人になった。
道内の感染者数は22日現在で延べ1030人(実人数1017人)に。現在の患者数は241人で、17人が重症。78人が死亡している。軽症者向けに札幌市内に3棟設置している宿泊療養施設への総入所者数は、13人まで減った。
道が独自で休業要請解除の目安として示す「5月末までに目指す姿」の三つの指標に関しては、(1)1日の新規患者数(目標10人以下)は4・4人(直近1週間の平均値)(2)1日の経路不明の新規患者数(同3人以下)は1・6人(同)(3)入院患者数(同250人以下)は228人(宿泊療養施設除く)―となり、3日連続ですべての指標をクリアしている。