新型コロナウイルスの緊急事態宣言は21日、北海道で継続が決まり、引き続き外出自粛が求められる。もし解除されても密集、密接、密閉の3密を避け、旅行は控えめにするなど新しい生活様式が必要とされ、家で過ごす時間は長くなる。「おうち時間」をより楽しむ方法や、役に立つさまざまな情報を、それぞれの専門家に紹介してもらう(随時掲載)。
新型コロナウイルスの影響で外出機会が減り、運動不足からくる体の凝りが気になる人も多いのでは。指を伸ばしたり刺激したりすることで、全身の癒やしにつながることが期待できる指ヨガがお薦め。「いつでも・誰でも・どこでも」できる指ヨガについて、指ヨガインストラクターの小金澤綾美さん(30)に紹介してもらった。
全身の癒やしに
【指ヨガを体験しよう】
(1)自分の体の柔軟性を確認する
床やいすなどに座り、右手を胸に当てる。腰をそらさないように注意し、顔を上を向けてどの位置まで見ることができるかを確認する(写真●ア)。
※痛みがある場合は無理しない。
(2)中指をそらす
テーブルなどに片手を置き、反対の手で中指を持ち上げ、気持ちがいいと感じるまでぐっとそらす(写真●イ)。反対側も同じようにする。
(3)中指をねじる
中指を反対の手で握るようにつかみ、中指を伸ばすような感覚で指先に向かってぐりぐりとねじる。(写真●ウ)。最後は「ポン」と言いながら指先側から引っ張るようにして離す。反対側も同じようにする。
(4)(1)と同じ場所で同じ動作をする。先ほどよりも見ることができる範囲が広がり、柔軟性が上がったことを実感できる人もいるのでは。
肩凝りには中指付け根
【肩凝りの人にオススメ】
中指の付け根部分を反対の親指と人差し指で押して刺激する。押すポイントは、薄い皮の部分よりも少し内側の筋肉がある部分(写真●エ)。
少し痛みを感じるくらいの強さで。付け根の左右両側を押したら、反対側も同じように行う。1カ所当たりの押す時間は、ゆっくりとした呼吸で5回分を目安に。
頭痛・目の疲れは中指爪の端
【頭痛の人にオススメ】
中指の先を反対の手の人差し指と親指で挟むようにして強めに押す。押す場所は、中指の爪の端(写真●オ)。
目を閉じ、リラックスして息を吐きながら押すのがポイント。テレビやスマートフォンで目が疲れた時にもお薦めの指ヨガ。
注意点
刺激は強め、深い呼吸を意識して
【注意点】
(1)食後1時間は指ヨガを行うのを避ける。
(2)指に刺激を加える際は、少し痛みを感じるくらいの強さで行うほうが効果的。
(3)深い呼吸を意識して、力を入れる時には息を止めないようにする。
【小金澤さんからのアドバイス】
運動が苦手な人や高齢者でも、すぐに取り組めるのが指ヨガの良いところ。時間もかからず、運動をするための場所を必要としないのもポイントだ。
新型コロナウイルスの影響で社会の情勢や感染拡大の状況など「外」に目が向きがちだが、数分間でもいいので、指ヨガをしながら自分自身にゆっくりと目を向ける時間を持ってもらえるとうれしい。