新型コロナウイルス流行で経済的に厳しい学生を支援しようと、苫小牧駒沢大学が学食の昼食と夕食(弁当)を格安で提供する取り組みを進めている。大学が半額を補助し、学生負担は500円。親からの仕送り減額やアルバイト収入が得られないなどのケースがあるためで、学生からはワンコインで2食を賄えると好評だ。
全学生を対象に実施したアンケートで、経済的に苦しいとの回答や学費の延納を求める意見があったことから、生活支援の観点で今月11日から29日までの食費補助を決めた。昼食は学食内で食べ、夕食は弁当。1人暮らしや寮生活の学生が活用しており、日替わりメニューで提供しているのが特徴だ。
学食業務を受託しているしらおい食楽の佐藤清造さん(67)は「久しぶりに栄養バランスの取れた食事ができたという子もいた。楽しく食べてもらえるように献立のリクエストも聞きたい」と話す。
中国人留学生の張行健(チョウ・コウケン)さん(20)は「普段は自炊しているが、安くておいしいのでほぼ毎日来ています」と喜んでいた。
なお、学食は学生限定で一般開放はしていない。