白老 臨時交付金活用で16事業案 マスク配布や商品券発行 

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  • 2020年5月22日

  白老町は、国の臨時交付金を活用した新型コロナウイルス対策事業案を取りまとめ、21日の町議会全員協議会に示した。妊産婦や障害者へのマスク配布、減収した小規模事業者への経済支援、プレミアム付き商品券発行など概算で総額約1億2200万円の16事業を計画し、6月以降の実施を目指す。

   新型コロナ対応に充てる臨時交付金は、白老町に約1億900万円配分される見通し。町は、交付金の活用と町の負担を想定した対策事業案をまとめた。

   16事業は、感染拡大防止策、住民生活支援、地域経済支援、教育活動支援の各分野で計画。感染防止では地域公共交通機関、避難所、医療機関、高齢者・障害者施設に消毒剤やマスクなどを配布。救急隊員には防護服を配り、学校図書館と町立図書館に返却図書用の除菌消毒機器を設置する。

   住民生活支援では、妊産婦や障害者、難病患者にマスクなどを配布。18歳以下の子どもを育てる家庭に対し、子ども1人につき1万円分の商品券を配る。

   地域経済支援では、新型コロナ関連の各種経済支援制度の案内や補助金の電子申請をサポートする窓口を町商工会に開設。飲食店の商品テークアウト(持ち帰り)などを促進する広告費を補助する。売り上げが減った小規模事業者に対しては、減収率に基づいて10万円、5万円を給付。臨時休校に伴う給食停止の影響を受けた給食関連事業者には、発注済み食材の費用を補填(ほてん)する。また、地域経済の回復を狙い、額面1万円の商品券を7000円で販売するプレミアム付き商品券を発行する。

   教育活動支援では、感染拡大に伴う臨時休校中のオンライン授業を想定し、小中学校の児童生徒に貸し出すタブレット型端末機を整備。認定こども園や保育所がオンラインで教育・保育サービスを提供し、保護者の相談にも対応する環境整備を行う。

   町は6月の町議会定例会に補正予算案を提出し、議決を得られれば、各事業の早期実施を目指す考えだ。

  ◆臨時交付金活用の主なコロナ対策事業

  【感染拡大の防止策】

  ▽地域公共交通機関に車内消毒剤な ど配布

  ▽図書館に返却図書用の除菌消毒器 設置

  ▽避難所にマスク、消毒液など配置

  【住民生活の支援】

  ▽妊産婦にマスク、消毒用品配布

  ▽障害者、難病患者にマスク配布

  ▽子育て世帯に商品券配布

  【地域経済の支援】

  ▽飲食店テークアウトなどの広告費 支援

  ▽小規模事業者の経営支援

  ▽プレミアム付き商品券発行

  【教育活動の支援】

  ▽オンライン授業活用の端末機整備

  ▽オンライン子育て支援環境の整備

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