JR苫小牧駅南口の旧商業施設「駅前プラザエガオ」をめぐる訴訟で、札幌高等裁判所は27日に予定していた2審の第1回口頭弁論の期日を取り消し、当面延期することとした。新型コロナウイルス感染拡大に伴う国の緊急事態宣言の解除が北海道で見送られたことなどを踏まえた判断となる。
苫小牧市によると、札幌高裁からは弁護士を通じて15日付で2審開始の延期通知を受けた。新たな期日は改めて示されるという。
同訴訟は旧エガオビル敷地の地権者1人が、建物の所有者である市に賃料相当分などの損害賠償を求めて提訴。1審判決は原告の権利者が全面勝訴したが、賃料相当分などの支払いを命じられた市が判決を不服として2月下旬に控訴した。