安平町議会は19日、臨時会を開いた。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛などの影響で、売り上げが落ち込む町内飲食店、宿泊業者など事業者への追加経済対策支援金などを盛り込んだ2020年度一般会計補正予算案を原案通り可決した。これを受けて町は20日から、同支援金申請の受け付けを開始した。
町は新型コロナウイルスの影響が町内の事業者全体に波及している状況に鑑み、経済支援策の第2弾としてこれまで独自に上乗せした10万円に加え、町内の全商工事業者に対して一律10万円を支給。さらに人の移動制限により損失が大きいと見られるホテルや旅館などの宿泊業者には30万円を追加して支援する。町産業経済課によると、今月1日時点で町内255事業者分、宿泊業5事業者分を対象としてみており、20年度一般会計補正予算に2700万円を計上した。
また、緊急事態宣言発令による外出自粛などで、落ち込んだ消費活動の回復を支援するプレミア商品券や延期となった飲食店応援商品券の再発行に係る費用を予算として追加補正した。学校や高齢者施設などで使用するマスクや飛沫(ひまつ)防止のフェースガード、ボード、非接触体温計など消耗品、備品の一式に関する購入費も盛り込んだ。
町の今年度一般会計予算は、これらを含めて4500万円を追加補正し、総額を96億8200万円とした。
このほか、町道北進早来ハイランド団地4号線や河川北進川など胆振東部地震の災害復旧工事に関する請負契約の締結についても可決した。
■安平町の新型コロナウイルス感染症対策事業一覧(19日成立の一般会計補正予算計上分)
○個別旅客等運送緊急対策事業 207万円
・タクシー利用に係る運賃の半額補助
○経済対策消費拡大地域活性化事業 2250万円
・プレミア商品券の発行
○経済対策商工事業者等支援金 2700万円
・町内事業者へ一律10万円上乗せ支給
・宿泊業者へ追加で30万円上乗せ支給
○飲食店応援商品券事業 200万円
○インターネット販売促進応援事業 50万円
○消耗品及び備品の購入 277万円
・マスク、フェースガード、アクリル板 及び非接触型体温計等一式