道と札幌市は16、17の両日で、新たに15人(16日7人、17日8人)の感染を確認したと発表した。道内の感染者は延べ1014人(実人数1002人)と、1000人を超えた。札幌市の70代の男性と女性の2人が死亡し、道内の死者は計75人になった。
感染拡大が続く札幌市では16日に5人、17日は6人と計11人の新たな感染が判明。クラスター(感染者集団)が発生している国立病院機構北海道がんセンター(白石区)では、70代の女性入院患者が陽性となり、計81人となった。
同じくクラスターが起きている介護老人保健施設「茨戸アカシアハイツ」(札幌市北区)でも、石狩管内居住の30代の女性施設職員が感染したほか、60代と90代の女性入所者2人の陽性が分かり、計87人となった。札幌市では16日、同施設内に現地対策本部を設置した。
このほか、札幌市内のコールセンターでは40代の女性会社員の陽性が判明し、計19人に。オホーツク管内遠軽町の障害者支援施設「向陽園」でも40代の男性入所者の感染が明らかになり、計10人になった。
道は17日、性別、年代、居住地非公表の1人が再び陽性になったと発表した。道内での再陽性は12例目。
軽症者向けに札幌市内に3棟設置されている宿泊療養施設では、17日に2人が入所し4人が退所。同日午後4時現在で53人が入所している。
道が今月末までに「目指す姿」として示す目標値に対する道内の状況は17日時点で、(1)1日の新規患者数(目標10人以下)は8・6人(直近1週間の平均値)(2)1日の感染経路不明の新規患者数(同3人以下)は2・0人(同)(3)入院患者数(同250人以下)は285人―となっている。