家計簿

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年5月18日

  2年ほど前から「家計簿アプリ」を使っている。レシートの読み取り機能が便利そうで始めたことがきっかけ。レシートを撮影すれば金額や品目などが自動的に記録され、買い物の傾向などを図示してくれる。撮影の精度が低いため、結局は手打ちにしているが、家計管理の習慣が身に付いた。

   新型コロナウイルスの感染拡大を受け、自身も暮らしの変化を感じるようになり、家計簿を見詰め直した。休日に巣ごもりすることで、車の燃料代や外食代の支出は目に見えて減っていた。飲み会などもなくなり、毎月支出の2割以上を占めた交際費は、4月以降ゼロが続く。ところが節約とはほど遠く、家計全体は支出増だった。

   原因は食費の増。思えば自宅の冷蔵庫は常に隙間なく、特に大好きな日本酒の4合瓶でびっしり。なじみの酒店巡りを自粛し、通信販売を利用している影響だ。配達料が1本から6本まで同じとあり、6本ずつ購入してしまう。そして目の前にあると、つい飲みたくなるのが、酔いどれのさが。食料品もまとめ買いの心掛けまではよかったが、献立の工夫をできるはずもなく、単純に消費量のみが増えた。もともとストレス解消や楽しみを食に求め過ぎる駄目な自分。体重も1カ月で5キロ増えた。

   今後もコロナの影響が長引くと思われる中、変化をしっかり把握し、対応する必要性を、わが身で再確認した。(金)

過去30日間の紙面が閲覧可能です。