厚真 田んぼのオーナー事業「田植え体験会」中止に 生育状況SNSで発信

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  • 2020年5月18日

  厚真町観光協会は、24日に予定していた田んぼのオーナー事業「田植え体験会」を新型コロナウイルス感染拡大防止の措置として、中止することを決定した。

   田んぼのオーナー事業は、地元の田んぼ1区画(1アール)2万7500円で年間オーナーの権利を手にし、「種まき・田植え」から「収穫」までを実際に行ってもらう米所厚真ならではの体験事業。同協会と地元の稲作農家が提携して2007年度から毎年行っている。

   同協会によると、昨年はプロ野球北海道日本ハムファイターズをはじめ、胆振東部地震からの復興を応援する人や団体の参加が多かったこともあり、過去最多を大幅に更新する95区画分約260人が米作りを体験。今年も道内外から75区画の申し込みがあった。

   しかし、町外からの参加が多く、不特定多数の参加者が想定されることから、中止にすることを決断。田植えは農家に委託し、インターネット交流サイト(SNS)などで生育状況を随時発信していく。

   今年の田んぼのオーナー事業では、4月下旬に予定していた「種まき見学会」も取りやめており、同協会は「開催に向けて準備をしていたが、苦渋の決断をせざるを得ない状況になった」と説明。10月ごろに予定している収穫の稲刈りは、今後の情勢を見極めて判断することにしている。

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