苫小牧市は15日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国の緊急事態宣言が延長されたのを受け、17日までとしていた市内公共施設の休館措置を原則として、宣言解除(31日を予定)まで継続することを決めた。政府が解除の可否を再判断するとした21日をめどに、再開時期を改めて検討するが、市民の社会活動や自粛疲れなどを考慮し、野球場、サッカー場など屋外体育施設7施設は感染予防の徹底を前提に18日、先行的に再開させる。道の駅ウトナイ湖も、1日から休止した営業を16日に再開した。
18日に再開させる屋外施設は▽清水野球場▽少年野球場▽とましんスタジアム▽ハイランドスポーツセンター▽緑ケ丘公園庭球場▽緑ケ丘公園サッカー場・ラグビー場▽緑ケ丘公園陸上競技場―7施設。同宣言が延長された道内で感染者の多い地域からの往来を防ぐため、利用は市民限定とする。団体利用も認め、18日から開放。各公園内のグラウンドやパークゴルフ場、バスケットボールコートなどについても同日から同様の対応を取る。
市の担当者は「感染予防が大前提だが、子どもたちの自粛疲れにも配慮した」と話す。
一方、屋内施設は12日に再開した美術博物館(1階部分のみ)と勇武津資料館に加え、道の駅ウトナイ湖も営業時間を短縮の上、16日に再開した。
残る中央図書館やコミュニティーセンターなど45施設は31日まで休館とする考えだが、21日の政府の再判断を踏まえ、再開を早める可能性もある。
児童センターはこれまで同様、放課後児童クラブのみ開放。本庁舎をはじめ豊川、住吉、駅前各証明取扱所、勇払、のぞみ、沼ノ端各出張所、市民活動センター内の消費者センターは通常業務を続け、保育園の園児受け入れも継続する。