千歳市支笏湖温泉でカヌーなどのアウトドア体験プログラムを提供する「支笏ガイドハウスかのあ」(松澤直紀代表)は、支笏湖を清掃するためインターネットで資金を募るクラウドファンディングを実施している。募集期間は31日まで、125万円を目標にしている。
かのあは新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受け、15日まで活動を休止しているが、「休業を余儀なくされる期間に、湖を美しく清掃し、ごみを回収する時間として生かそう」と松澤代表が発案。より美しくなった支笏湖に多くの人を迎えられるよう、クラウドファンディングで支笏湖を美化するプロジェクトの展開を決めた。
寄付は1000円、5000円、1万円、5万円、10万円の5コースで、それぞれ1回最大50口まで支援が可能。金額に応じてカヌーツーリングの参加チケットなどの返礼品があり、受け取らない選択もできる。集まった資金は動力船使用時の燃料代やごみの処分費、人件費などに充てる。
かのあはこれまでも地域の清掃活動に取り組み、カヌーでしか行けない湖岸や水中のごみを引き揚げるなどの活動を行ってきた。支笏湖に近い千歳川上流やモラップ地域での清掃が中心だったが、今回のプロジェクトでは対象範囲を広げる考え。活動日は資金が集まり次第決定する。
松澤代表は「今を『コロナ以後』の体験型観光の在り方を考える期間にした。清掃プロジェクトを通して、終息後に来てもらえるフィールドづくりに取り組みたい」と協力を呼び掛けている。
クラウドファンディングの専用ページは、かのあのホームページから見ることができる。http://gh-canoa.com/。詳細と問い合わせは松澤さん 携帯電話090(2850)9044。