むかわ町の穂別キャンプ場や温浴施設などを指定管理するシオニー(むかわ町穂別稲里)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で休校中の児童やその保護者をランチで応援しようと、同町穂別のアースギャラリー内に「ほべつの森子ども食堂」を期間限定でオープンした。初日から予想以上の利用があり、児童や保護者から喜ばれている。
コロナウイルスの影響で学校の休校や施設の休業などを強いられる地域を少しでも元気づけようと、同社が企画。キャンプ場や温浴施設など同社が指定管理する施設の臨時休業期間を利用して、職員が調理、盛り付けなども全てこなすことにし、11日からスタートした。
メニューは地元で生産している米「雪瑞穂」やアスパラなど地域の食材を生かしながら、空揚げやフライ、ハンバーグなどを日替わりで盛り合わせた弁当を1個200円で提供する。穂別放課後子どもセンターに通う児童や児童クラブに登録する小学生を対象にテークアウトで受け付ける。
12日はボリュームのあるミックスフライ弁当を用意し、昼時にはコインを握りしめた児童や保護者が来店。児童30人ほどが購入した。小学生の子どもを育てる遠藤理恵さん(40)は「すごく助かります。子どもにとっても毎日家で食べるご飯が続いていたので、気分転換になっていいと思う」と語った。
子ども食堂は、休校が続く29日まで(平日正午~午後1時30分)を予定している。今後は対象を拡大するなどニーズに極力応えていく考えだ。同社の吉川敬一代表は「今、地域には明るい話題がない中で、子どもの食事を応援できたらと企画した。できる間は続けたい」と話していた。