医療の現場

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年5月11日

 駆け出し時代に、ある病院で夜間勤務の医療関係者をルポ取材した。四半世紀前のことなのでお許しをいただきたいが、当時は白衣の医師に扮(ふん)して夜から翌朝まで救急医療センターや入院病棟に密着。救急車で運び込まれた交通事故のけが人治療や、ナースコールに対応する医療従事者の姿をつぶさに見た。

 ほとんどの医師や看護師たちは寝ずの治療や看護に対応。朝の申し送りの時には疲れた表情で仕事の終わりを迎えていた。お礼を言おうと、一人の看護師に声を掛けると頂いたのは「患者さんに何事もなく、安心して寝られる。記者さんもゆっくり休んで」というねぎらいの言葉。人に対する医療者の優しさを肌で感じたことは今も忘れていない。

 普段でも厳しい環境にある医療機関だが、新型コロナウイルスの流行でその負担はさらに増している。先日取材した病院では事務担当者から「感染リスクなど緊張を強いられる環境に多くの職員が疲弊(ひへい)している」と現状を聞いた。そんな最前線で闘う医療従事者に感謝を伝える活動が世界に広がり、苫小牧でも金融機関やフェリーターミナルなどでブルーライトアップを始めている。

 「感染は確かに怖い。でも、命を守りたいから私は医者になった」―。ある医師が強い使命感をもって語った言葉だ。その思いに応えられるよう、私たちが今できることを全うしたい。(隆)

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