使途

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年5月9日

 新型コロナウイルス感染対策として、国民1人10万円ずつの特別定額給付金支給が決まり、苫小牧や日胆地区でも給付に向けた作業が進められている。

 予算が可決される見通しになった頃、わが家に温かい話題が届いた。札幌市に住む、若い知人夫婦が親に現金10万円を進呈した。

 結婚してまだ1年ほど。子どもはいない。2人とも働いており、仕事に感染騒動の影響はない。心配は父。勤める会社が、感染の直撃を受けて客が急激に減り、父は1カ月分の一時金を渡され、雇用を打ち切られてしまった。2人は話し合って、給付金の半分を「本当に困っている人」に贈ることにした。相手は、たまたま親だったということだ。母の安心する顔を早く見たくて、給付金が届く前に現金を用意し、2人で届けた。

 先日、テレビでホームレスの支援団体の代表が話していた。初老の男性が訪れ、「自分には家がある。年金で生活も特に困っていない。すぐ必要な所に」と、10万円を寄付していったそうだ。喜ぶ代表の表情と言葉が心に残った。

 使途を、家族で話し合って決められるお金が、1人当たり10万円ずつ、ある。もちろん、自分のために使ってもいい。少し余裕があるなら、本当に必要な人のための使い道を、考えてみたい。飲食業や宿泊業、苦学生や留学生―。ふらつき、遅れてばらまいた政治に代わって、主権者として税金の有意義な使い道を考えたい。(水)

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