新型コロナウイルスの流行拡大で市民生活に大きな影響が出る中、「食」を通じて支援しようと、苫小牧市錦町の創作四川料理「廣明(ひろあき)」が3日、高級食材を使った弁当を数量限定で無償提供する。小中高校生の子どもがいる1人親世帯が対象で、事前申し込みと3日夕方に店舗まで取りに来てもらえることが条件。オーナーの佐藤朗暢(あきのぶ)さん(42)は「大変な状況だけど、食べて元気になってほしい」と話している。
緊急事態宣言などの影響で客足が激減し、厳しい経営状態が続くが「家庭の食卓を少しでも笑顔にしたい」と今回の企画を発案。自分自身が一番感動したというフカひれの姿煮をメインに、卸業者の協力も得ながらエビのチリソース炒めやチャーハンなど1食3000円相当の「気仙沼産ふかひれ姿煮鮭いくら親子炒飯弁当」20食分(1家庭2食まで)を無償で提供する。
申し込みは2日午後1時~5時に電話のみで受け付ける(先着順)。弁当は3日午後4時~5時に店舗で引き渡す。佐藤さんは「独立開業して3年半。地域の皆さんに支えていただき、心から感謝している。わずかな取り組みだけど、少しでも元気の輪が広がるとうれしい」と話している。
連絡先は同店 電話0144(84)7249。