新型コロナ道内38人が感染 千歳のクラスターで新たに2人

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  • 2020年4月30日

  道と札幌市は29日、新たに38人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。クラスター(感染集団)が発生した千歳市の高齢者複合施設「グラン・セラ柏陽」では、20代の女性介護職員が陽性となり、同施設関連の感染者は19人に増えた。同市の千歳第一病院の入院患者だった80代女性の感染も判明し、同病院関連の感染者は30人となった。

   グラン・セラ柏陽の女性職員は、施設内のサービス付き高齢者住宅で勤務。27日に発熱や頭痛があったという。これで同施設では利用者13人、職員6人が感染したことになり、保健所が引き続き関係者の検査を進める。

   千歳第一病院の80代女性は、1月17日~4月20日まで同病院に入院。退院後、陽性が明らかになり、入院中に院内感染したとみられる。同病院関連の感染者は患者で20人、職員で10人となった。

   一方、26人の感染が確認された札幌市では、クラスターが発生している介護老人保健施設「茨戸アカシアハイツ」(北区)での感染者が20人増の35人、国立機構北海道がんセンター(白石区)関連の感染者は2人増の67人に。市は、札幌北消防署(北区)勤務の50代の消防職員、札幌中央小(中央区)の40代教員、道警本部に勤める20代男性の感染も新たに確認した。

   この他、オホーツク管内遠軽町の障害者支援施設「向陽園」で40~50代の男女3人の感染が判明。前日までに公表された3人と合わせ、同施設関連の患者は6人に増えた。

   道内の親族の元を2日から訪れていた東京都在住の70代女性の陽性も確認。当該女性は東京都で発生した感染者の同居家族だった。

   道内の感染者は延べ726人(実数721人)。治療中の患者は456人で、うち17人が重症という。

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