アイヌ文化の復興拠点 日本初の博物館や体験施設も

  • ポロトのほとりに ウポポイ施設紹介, 特集
  • 2020年4月29日
ポロト湖畔の自然に調和するウポポイ。左下から時計回りに体験交流ホール、国立アイヌ民族博物館、エントランス棟

 アイヌ文化の新たな復興、発展拠点となる民族共生象徴空間。愛称はアイヌ語で「大勢で歌うこと」を意味する「ウポポイ」。白老町のポロト湖畔約10ヘクタール、札幌ドーム2個分の広大な土地に国が200億円の巨費を投じ、2017年からアイヌ文化に触れることができる施設を整備した。

 国は19年5月施行のアイヌ施策推進法で、アイヌを先住民族と位置付けた。ウポポイはアイヌの歴史や伝統、文化などを継承し、国内外に広く発信し理解を促す。ひいては新たな文化の創造、発展に寄与するナショナルセンター。年間入館者数は100万人を目標に掲げる。

 アイヌ民族をテーマにした日本初の「国立アイヌ民族博物館」を中核施設に、体験交流ホールや体験学習館、工房、伝統的コタンを再現したチセ(家屋)、芝生広場などの施設群を配置した「国立民族共生公園」、ポロト湖東側の高台にある「慰霊施設」で構成した。

 理念は先住民族としてのアイヌの尊厳を尊重すること。北大など全国12大学が研究資料として収集、保管していたアイヌの遺骨を集めて管理し、アイヌによる尊厳ある慰霊を執り行える施設を設けたのもその一環。19年11~12月に遺骨を移している。

 建物も周辺の自然景観や環境と調和するよう配慮した。博物館やホールは高さを極力抑えて圧迫感を軽減。山並みに溶け込むようなデザインにした。自然豊かなポロト湖畔との一体感を大事にすることで、自然の中で培われたアイヌ文化をおのずと体感できるよう演出している。

 5月29日に白老町のポロト湖畔でオープンを予定している、アイヌ文化の復興拠点、民族共生象徴空間「ウポポイ」。当初予定していた4月24日オープンから延期となったが、少しでも大型連休気分を楽しんでもらおう―と、過去の内覧会などで撮影した写真を通し、一足早く施設の概要などを紹介する。

 メモ 営業時間は午前9時から、平日が午後6時まで。土・日曜、祝日は同8時まで(夏休みや冬季は時間が変わる)。月曜休館(祝日や休日の場合は翌日以降)。入場料(個人)は大人1200円、高校生600円、中学生以下が無料。特別展や一部体験は有料。

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