狂犬病

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年4月28日

 ペットを飼っている方であれば、思いをはせたことがあるのではないだろうか。ウチの子はきっと言葉を理解しているに違いない、と。当方の15歳になる愛犬は「待て」「お座り」がしっかりできる。お利口さんだ。毎年この時期、試しに声を掛けたくなる。「お注射、行くかい」。うれしそうに尻尾を振る姿に、勝手に落胆する。

 春の狂犬病予防集合注射。普段と異なる散歩コースに、行き先は遠めの公園。愛犬の足取りもリズミカルだが、会場が間近に迫ると、身の危険を察知する。尻尾を股の間に隠し、座り込んで無言の抗議。上目遣いがどこか恨めしげで、つい「注射って、言ったよね」と愚痴をこぼす。

 愛犬も意趣返しとばかりに、悪態の限りを尽くす。注射を持った獣医師が近づくだけで、威嚇するように「うーっ」と重低音で鳴き、あろうことか当方にまでかみつく始末。愛犬の首に片腕を回し、押さえ込むうちに、お尻付近にブスリ。「キャン」と甲高い悲鳴の後は、何事もなかったよう。年に一度の飼い主の義務を果たせた。

 狂犬病はウイルスに感染した犬などが発生源。ひとたびかまれて、発症すれば、救命は極めて難しい。世界中で感染例が報告されているが、日本では撲滅されて久しい。思えば人類は常にウイルスとの戦いを克服してきた歴史がある。現状もきっと乗り越えることができるはずだ。(金)

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