一律10万円来月中旬から支給 公共施設休館10日まで延長 苫小牧市

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  • 2020年4月28日

  苫小牧市の岩倉博文市長は28日、国が1人当たり10万円を支給する「特別定額給付金」について5月中旬から順次、市民に支給すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、同月6日までとしていた市内公共施設の休館期間は全施設で同10日まで延長。道の駅ウトナイ湖も5月1日から臨時休館するとした。

   同日、市役所で臨時記者会見を開き、説明した。

   定額給付金は、27日時点で住民基本台帳に記載されたすべての人が対象。17万人都市の苫小牧市では当初、支給時期を6月と見込んでいたが、早期支給を求める市民の声に配慮した。市民に送付する申請書を5月9日から順次発送し、11日から郵送やオンラインでの申請を受け付ける。口座への振り込みは、早ければ5月中旬から行える見通し。

   給付金に関する問い合わせは、市役所9階の産業経済部内「緊急経済対策給付金室」で対応する。大型連休中の29日と5月2~6日は、午前9時~午後5時臨時電話相談窓口=0144(32)6445=を開設する。

   10日まで休館期間を延長した公共施設のその後については、国内や道内の感染状況を見極め、8日までに方針を固める。岩倉市長は「国内の感染拡大に歯止めがかからず、予断を許さない状況」と強調。市主催のイベントは「5月末まで自粛を継続する」とした。

   このほか、市立病院の感染症病床を道の要請を受け、従来の4床から27日以降、12床に拡充したことも明らかに。道の休業要請など新型コロナ対策に協力した事業者に一律30万円を給付する「市休業等支援金」のうち、酒類を扱わない飲食店への支給要件となる協力期間については、当初の「25日~5月6日」から「29日~5月6日」に変更した。

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