2020年全国広報コンクール(日本広報協会主催)で千歳市の「広報ちとせ 2019年11月号」が広報紙の部(市部)で入選した。本道からの入選は2011年に恵庭市が発行の「広報えにわ」以来9年ぶり。千歳市の入選は初。
「広報ちとせ」19年11月号は特集「私の中のアイヌ」を展開。その中でアイヌを愛し、その誇りと祈りを後世に伝えようとする千歳市民に焦点を当てた。第66回北海道広報コンクールの広報紙の部で最高賞の特選に輝き、北海道代表として全国広報コンクールへの推薦を受けた。
全国のコンクールは、広報紙、ウェブサイト、広報写真など5媒体10部門で審査が行われた。広報紙の市部門には、全国から67点の応募があった。入選は千歳市など11点。特選(1点)、入選1~3席(各1点)に次ぐ賞。
講評では「『アイヌ文化』という題材、取り上げる意義も分かる。『伝え残す意思』をテーマに文化伝承者のエピソード、千歳アイヌ協会会長へのインタビューなど多くの人たちに取材している労力は大変だったと思う。アイヌ料理体験レポートなどは子供にも親しみやすい。筆者の意気込みが伝わってくる」と高い評価を受けた。
係員から通算で10年広報を担当した千歳市の石澤敦広報広聴課長は「長年憧れていた賞。全国で認められてうれしい」と喜びを表し、「入選が全てではない。今後も顔が見える総合広報として市民の皆さんに読んでいただける広報を目指したい」と話した。