「目標はまちのかかりつけ医なんです」―。中慶三院長（５５）は温和な笑顔で思いを語る。静内高校を卒業後、埼玉県の大学歯学部に進学。大学院では口腔外科を学び、２００２年５月に現在地で開業した。地域医療に携わって間もなく１８年。苫小牧東部エリアが活性化し始めた頃から地域の住民を見守ってきた。来院する患者は近隣エリアはもとより、厚真町や日高地域から通う人もいるという。

　 　長期に通う利点について中院長は「診療で撮影した口腔内写真やレントゲン、ＣＴ画像などを時系列に見ることで、患者さん一人一人の歯の状態がどのように変わってきたかが分かる。それによって今後の変化を先読みし、予防的に先手を打つこともできる」と話す。若い時から通院していた高齢患者さんの要望を受けて往診治療に対応したケースもあり、地域に寄り添う思いがうかがえる。

　 　モットーは患者本位の治療と衛生管理の徹底。医療器具は洗浄・消毒後に個別で滅菌包装し、治療直前に開封する。院内設備の消毒も徹底しており、６人のスタッフのうち２人にはＮＰＯ法人日本・アジア口腔保健支援機構（横浜市）が認定する第２種歯科感染管理者の資格を取得してもらうなど、衛生的な受診環境を整えて診療している。

　住　　所…苫小牧市拓勇東町３の１の６

　 電　　話…０１４４（５２）０８００

　 診療時間…月～金曜日

　 　　　　　午前９時～午後６時

　 　　　　　（正午～午後２時は昼休み）

　 　　　　　土曜　午前９時～正午。

　 ※日曜祝日（年末年始、お盆）休診。

　 要予約。