警戒

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年4月25日

 4月末からの大型連休は、休みを取りにくい社会人の登山愛好者にとって、寒さと仕事から解放されて、少し遠くまで出掛けられる夢のような期間だ。

 ざらめ状の雪は深く残るが日中の気温は高く、尻滑りや、やけどのような雪焼けも楽しい。樽前山(1041メートル)なら、5合目から歩き始め、7合目から上では高山植物を傷付ける心配をせずに、雪の上に勝手な登山コースを描いて登る。足を滑らせれば滑落の危険があるから緊張はするものの、解放感の大きさは格別。東ピーク付近から見える、なだらかな火口原の残雪と地肌の白黒模様の美しさもこの時期ならではのものだ。

 日本山岳・スポーツクライミング協会、日本勤労者山岳連盟など4団体が連休を前に登山の自粛を共同声明の形で呼び掛けた。「他者への思いやり、自身の感染防止に専心され、事態の収束まで山岳スポーツ行為を厳に自粛していただきたい」との内容だ。「ただでさえ医療体制が厳しい状況にあるのに、遭難事故などを起こしてはならない」との関係者の言葉も報道にあった。着々と勢力を広げる新型コロナウイルスの大嵐は、残雪の山々にも吹き荒れている。

 北海道の山と、登山道に行列ができ、すし詰めの山小屋利用が普通の本州の山とは条件が違うものの、警戒は必要。40年ほど前に日高山脈の麓で覚えた、荒天などの際の撤収決断の言葉がテレビに映った。「山は逃げない―」。(水)

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