逃げ切る

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年4月24日

 「誰のために走るのか 何を求めて走るのか」は、昭和のヒット曲「さらばハイセイコー」の始まりの一節。1970年代の競馬ブームをけん引した人気馬、ハイセイコーの引退記念盤として売り出されたレコードは、歌い手の増沢末夫さんがハイセイコーの主戦騎手だったことでも話題になった。それにしても競走馬はなぜ走るのか。

 調教され、騎手が仕掛けているからと言えばそれまでだが、アクシデントで騎手が落馬してもまっしぐらに長いコースを突き進むから不思議だ。そのまま先頭でゴールすることすらある。「馬は逃げる動物」「自分の前に他馬がいるのが怖い」などと言われるが、真実は馬のみぞ知る。

 さらばハイセイコーの歌詞は「逃げろよ逃げろよ捕まるな 愛の右むち打ち付けた恨んでないかいこの俺を」と続く。高度経済成長が止まった当時の日本経済と同様、挫折を味わいながらもひたむきに走った名馬の姿に多くの国民が強く共感した。必死になって逃げた先にゴールは待っていると。あれから40年余り。「逃げるは恥だが役に立つ」というテレビドラマがヒットしたが、このタイトルはハンガリーのことわざで「恥ずかしい逃げ方でも生き抜くことが大切」という意味が込められているとか。新型コロナウイルスが猛威を振るう昨今、「逃げ切る」は再び厳しい時代を生き抜く上でのキーワードになっている。(輝)

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