新型コロナウイルスの感染拡大で5月6日まで臨時休館中のサケのふるさと千歳水族館=千歳市花園2=は、水中観察ゾーンの窓に姿を見せるサケの稚魚の群れを24時間リアルタイムでインターネットで配信している。
千歳川の川底を見ることができる観察窓に、稚魚の群れが現れ始めたのは休館前日の17日。稚魚は10キロ上流の北海道区水産研究所で放流されたものとみられる。体長は5センチと大きく、稚魚特有のパーマーク(体側の斑点)が確認できる。稚魚はカゲロウの幼虫を捕食し、7日から3週間ほどかけて70キロ離れた石狩川河口に向かうという。
18日朝、窓の上方に設置していたカメラを稚魚の群れが集まる窓の下方に移設し、150匹前後の稚魚が群れ泳ぐ迫力の映像を配信中。
水族館の菊池基弘館長は「窓に現れる稚魚は4月下旬までがピーク。来館できない大勢の皆さんにぜひ見ていただきたい」と話している。
水温が8度を超えると、ウグイやヤマメの稚魚も姿を見せるという。ライブ映像は水族館のホームページ(HP)から見ることができる。