小学生卓球の全日本選手権ホープス・カブ・バンビの部、全国ホープスの両日本協会主催大会が新型コロナウイルスの影響で中止された。東京五輪代表の丹羽孝希(スヴェンソン)=苫小牧緑小出=らも出場した、児童憧れの個人、団体の最高峰舞台。苫小牧市内のクラブチームに所属する選手からは、落胆の声が多く上がった。
「最後の全国大会出場のチャンスだったのに」と悔しがったのは、かつて丹羽も在籍した苫小牧ジュニアの及川剛憲(大成小6年)。毎年、出場を夢見て苫小牧予選、道大会で奮闘してきた。
7月から順次予選会が始まる予定の中学2年生以下のカデット部門で躍進を目指す。実力豊富な先輩たちとしのぎを削る格好だが、「ドライブショットをもっと良くして頑張りたい」と前を向く。
2018年度の全日本選手権、全国ホープス両大会に所属選手が出場した北海道菊卓会は、今回も予選会の個人戦に8人、団体戦に男女各1チームがエントリーするはずだった。
三浦魁斗(澄川小6年)は、2年前に全国挑戦を果たした先輩たちから心躍る土産話を聞かされてきた。それだけに「全国大会出場を目標に練習してきた。今年こそはなんとか出たかったので残念」と語った。
「他の選手も大会中止を聞いて肩を落としていた」と菊池吉幸代表は言う。1978年に北海道菊卓会を立ち上げるなど、半世紀近くにわたって指導に尽力してきた菊池代表も全国大会中止は初めての経験。「とにかく子どもたちのモチベーションを下げないようにケアしていきたい」とした。