新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、3月の新千歳空港国際線の旅客数は前年同月比95・2%減の1万6200人にとどまった。海外航空各社が新千歳路線の減便、運休を相次ぎ決定。3月末までに、すべての海外路線が運休になったことが響いた。
札幌出入国管理局千歳苫小牧出張所がまとめた、同月の新千歳空港国際線の入出(帰)国者数概数値で明らかになった。34万400人が出入国した昨年の同じ時期から激減した。
入・帰国者数は96・3%減の6100人。内訳は日本人が88%減の2900人、外国人は97・7%減の3200人だった。
出国者数は94・2%減の1万100人で、内訳は日本人が92・4%減の1800人、外国人は94・5%減の8300人。
1~3月の累計旅客数も、46・8%減の63万4500人にとどまった。
中国政府が1月下旬から、海外団体旅行を規制したことをきっかけに国際線利用者が減少している。日本政府も3月上旬に中国、韓国便の発着を成田、関西空港に限定。中韓路線以外の海外航空会社も相次いで欠航を決め、3月末までに断続的に国際便が全休する日が生じていた。
4月に入ってからは国際線の出入国はゼロの状況が続いており、同線利用者は3月よりも減少するとみられる。