千歳のグループホーム、新たに7人確認 すべて1階の入居者と職員

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  • 2020年4月10日
集団感染が確認されたグループホーム「ぬくもりの里」

  新型コロナウイルスによる道内3例目のクラスター(感染集団)が発生した、千歳市のグループホーム「ぬくもりの里」。8、9の両日で、入居者8人(うち1人は死亡)と職員1人の計9人の感染が確認された施設では、1日から外部との面会が禁止されており、3月中に感染が広がった可能性がある。

   ぬくもりの里は、サンボウ(本社札幌市、小林正樹社長)が2004年6月に開設した認知症対応型共同生活介護サービス施設。鉄骨造り3階建てで、グループホーム部分の1、2階には個室が9室ずつある。各階に70代から90代の男女9人が入居していた。3階は高齢者住宅で、8人が暮らす。

   8日に2人の感染が確認されたことを受け、道は1、2階の入居者全員と職員ら34人のPCR検査(新型コロナウイルス検査)を実施。9日に新たに7人の陽性が判明した。感染者はすべて1階の入居者と職員で、2階の9人はいずれも陰性だった。

   鈴木直道知事は9日の記者会見で▽8日に感染が確認された2人が入院していた病院の濃厚接触者などにも、積極的なPCR検査を実施しなければならない▽3階の高齢者住宅の入居者についてもPCR検査を実施したい―と説明。「今後、陽性確認が拡大していく可能性もある。非常に注意していかなければならない」と語った。

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