千歳市住吉4のグループホーム「ぬくもりの里」に入所する70代女性と80代女性の計2人が新型コロナウイルスに感染したことが8日、道の発表で分かった。同ホームには2人のほかに男女16人の入所者と職員15人がおり、道はクラスター(感染集団)発生の恐れもあるとみて、全員のPCR検査(新型コロナウイルス検査)を行っている。
「ぬくもりの里」を運営するサンボウ(本社札幌市、小林正樹社長)によると、ホームでは職員の出勤時の検温や施設内の消毒を徹底し、入所者の外泊や家族の面会を禁止。入所者の外出も通院や定期受診に限り、外部との接触を制限してきたという。
16人はホームの入居を続けており、小林社長は「道や保健所の指導を受け、しっかりと感染対策に努めたい」と話している。
また2人が一時、入院していた千歳市の北星病院と千歳第一病院は同日、12日まで休診することを決めた。北星病院は13日からの診療再開を予定しているが、千歳第一病院は保健所と相談しながら再開日程を決めるという。
千歳市保健福祉部救急医療課によると、北星病院は9日、千歳第一病院は11日が救急当番医だったが診療は行わず、代替の診療機関も確保されていない。
千歳市新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・山口幸太郎市長)は8日、第3回会議を開き「感染者の一日も早い快方を願うとともに、拡大防止に向け各施設に周知していきたい」とコメントした。