教育の本質を考え、目的や課題意識を持ちながら生徒に接してきた。生徒指導に苦労した時代もあったが、それぞれが異なる家庭環境で育つ子どもたちであることを理解し、一人ひとりに対して寄り添う教育を目指した。
小樽市出身。北海道教育大学函館校を卒業後、時間講師や学校事務を経て1986年に教員生活が始まった。2017年には、校長を務める白老白翔中の野球部が全国優勝。「規模や特色が違うさまざまな地域を回る中で、たくさんの経験をした」と話す。
緑陵中の校長は18年から2年間務めた。「素直で何事にも真剣に取り組むことができる」と生徒の印象を語る。
「子どもたちが、短い期間でどんどん成長していく姿を見られることがうれしかった」と教員生活を振り返り、「先生や保護者、地域が手を取り合って生徒と向かい合い、子どもたちの成長を見守ってあげてほしい」と話した。
(おわり)