今年度開校70周年を迎えた勇払中。同校で勇退を迎えるのは22代目の加藤悟校長が初めて。「『話』を持って『輪』をなし、『和』を作る」を座右の銘とし、教員生活37年間を務め上げた。「地域住民や歴史とのつながりが深い学校。素朴で素直な生徒ばかり」と4年間を振り返る。
室蘭市出身。国士舘大学卒業後、開成、啓北、明倫中と市内3校で計1年半の期限付き勤務を経て、苫小牧啓北中に赴任。勇払中の校長は2016年から務めた。
教諭としての始まりは、開成中で先輩教師と「校庭にテニスコートを作る」こと。幅広い視野を持つ先輩の元で、教育に対する姿勢の基盤を学んだ。
「生徒に教えるのは、知識や技能だけではない。心の余裕を持って世間を知り、子どもたちに還元すること。それが、さまざまな人生の選択肢を子どもに与えることにつながるのでは」と後進へのアドバイスを残した。