陸上自衛隊教育訓練研究本部(東京)に所属する部隊「訓練評価支援隊」(隊長・山下博二1等陸佐、250人)の編成完結式が26日、陸上自衛隊北千歳駐屯地=千歳市北信濃=で行われた。道内で部隊が新たに編成されるのは2017年3月の第3施設団(恵庭)以来3年ぶり。
同隊は教育訓練研究体制の充実を目指し、矢臼別、上富良野、北海道大演習場などの訓練環境が整った本道を拠点に、戦車や火砲を含む連隊級(650~700人)の実働対抗演習を、客観的に評価分析し練度を向上させる部隊。連隊級を対象とする評価支援隊は国内初。20年度は、6月に北部方面隊と東北方面隊、8月には北部方面隊と中部方面隊の訓練を評価する。
完結式では、執行官の教育訓練研究本部の田中重伸本部長(陸将)が式辞。攻守双方が知略を尽くし万策をもって戦いに臨むという中国の故事「輸攻墨守(しゅこうぼくしゅ)」を示し、「支援隊の事業は強靱(きょうじん)な陸上自衛隊に直結する」と期待を込め、山下隊長に隊旗を授与した。
山下隊長は式後の会見で「『輸攻墨守』を胸に、陸上自衛隊の精強化を進めたい」と決意表明。「編成地・千歳市の一員として地域に根付き、連携して歴史をつくり自衛隊としての活動に当たりたい」と語った。
新編の同部隊に道外から着任した隊員は170人、帯同家族は52世帯。