好きな言葉は「一期一会」。昔の教え子から今も相談を受けたり、町中で声を掛けられたり。「子どもたちの長い人生の中、少しでも関わることができてうれしい」と語る。
空知管内長沼町生まれ。へき地学校の白老町立旧飛生小とむかわ町の仁和小を経て、以降は苫小牧の小学校へ。教員生活37年間のうち、17年を市内の学校で過ごした。
当時は1300人以上の児童がいた拓勇小での勤務も経験し「さまざまな規模の学校を経験できた」と振り返る。
校長としての勤務は室蘭市立喜門岱小と現任の樽前小で、いずれも校区外からの通学が可能な小規模特認校。児童が「来たい」と思えるよう、いかに魅力ある学校づくりをするかに力を入れてきた。
最後の樽前小では、町内会と共に行う学校行事など小規模ならではの地域との深いつながりがあった。「人と関わる仕事がしたい」と考え志した教員。「樽前小が最後でよかった」と笑みを浮かべた。