信用

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年3月21日

 「(被告の説明は)客観的な状況と整合せず、都合の良い部分をつまみ食いして事実と強弁しており、信用できない」。裁判長の怒りが伝わってくる。

 千葉県野田市で一昨年1月、当時10歳の娘を虐待し、殺したとして傷害致死罪などに問われた父親の裁判員裁判で19日、千葉地裁は懲役16年の判決を言い渡した。

 少女は母親や学校に繰り返し救済を求めた。しかし、助けてはもらえなかった。薄っぺらな正義感で量刑の適否を批評することに意味はないと思いつつも考えた。本当に16年でいいのか。新聞の小さな文字の判決要旨を読み返した。「尋常では考えられない凄惨(せいさん)で陰湿な虐待」「被告は法廷で涙を流すことはあったが謝罪ではなく、後悔でしかない」

 裁判絡みの重い話題の多かった1週間。16日には神奈川県の障害者施設の重度障害者を襲って19人を殺した元職員に死刑の判決。18日には、学校法人森友学園への国有地売却をめぐり、決裁文書の改ざんを強制され自殺に追い込まれた元近畿財務局職員の妻が、夫の手記を公表。国と、改ざんを命じた、当時の財務省理財局長に賠償を求めて大阪地裁に提訴した。

 感想を求められた安倍首相は元職員の自殺に「大変痛ましい出来事で、本当に胸が痛む」と答えたが再調査は否定。自身の責任を問う質問にも答えなかったという。つまみ食いではないか。事実か。信用できるのか。考える。(水)

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