新型コロナ影響 飲食店を応援しよう 市民有志6人、CFで支援呼び掛け

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  • 2020年3月21日
「FAAVO(ファーボ)道央・道南」に開設した支援プロジェクト

  新型コロナウイルスの感染拡大の影響で客足が遠のいている飲食店を応援しようと、千歳の市民有志がクラウドファンディング(CF)を活用した応援プロジェクトをスタートさせた。協力者に寄付額の1割を加えた食事券を返礼し、市内の飲食店で利用してもらうシステム。同プロジェクト事務局では「4月末までに100万円を集めたい」としている。

   コロナウイルスの感染拡大で観光旅行客が激減、道の「緊急事態宣言」(19日で終了)で歓送迎会などが自粛となり、書き入れ時の飲食店を直撃した。「先が見えず、終息してからでは遅い」「何かできることはないか」と、11日に市内の不動産や食肉製造業、商業関係者、市職員ら有志6人が「マチを元気に緊急応援プロジェクト」実行委員会を立ち上げた。短時間で多くの人に呼び掛けができるCFに着目。18日にCFのプラットホーム「FAAVO(ファーボ)」に支援を呼び掛けるページを開設した。

   発行するプレミア券は2700円、9000円、2万7000円、4万5000円の4タイプ。寄付額に1割を上乗せしたプレミア飲食券(額面1000円で3~5枚つづり)を4月以降、支援者に郵送する。飲食券は9月まで参加店で利用できるのが特長。参加する飲食店は4月末まで随時募集しており、20日現在で88店舗に上る。

   このほか、応援したい店を指名し直接支援(1万円、返礼品なし)もできる。賛同者から運営費(1000円)を募ったり、実行委製作の「コロナコノヤローTシャツ」(4000円)を購入したりもできる。実行委作成の「千歳市緊急応援宣言」ポスターに、支援者の名前を掲載(2万円)など応援方法は9タイプになる。

   発起人の一人は「『このままでは店が持たない』という相談が相次いでいる。飲食店が直面する厳しい状況を市民の皆さんに知ってもらいたい。応援の機運が高まれば」と期待を込める。

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