厚真 土砂災害警戒区域 3倍以上指定へ 胆振東部地震 現行区域外で22カ所土砂崩れ

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  • 2020年3月17日
2018年9月の胆振東部地震で発生した厚真町の土砂崩れ

  2018年9月に発生した胆振東部地震で37人(災害関連死を含む)の犠牲者が出た厚真町の「土砂災害警戒区域」について、道は同区域以外でも大規模な土砂崩れが発生したことを受け、町内の土砂災害警戒区域を現行の3倍以上となる195カ所に増やす方針を示していることが分かった。

   土砂災害警戒区域は、都道府県が崖崩れや地滑りなどといった土砂災害の恐れがあると判定を受けた危険箇所のうち、土砂災害防止法に基づき特に危険だと指定した区域。「傾斜30度以上」「高さ5メートル」などの基準があり、市町村がハザードマップを作って住民に警戒を呼び掛けることが義務付けられている。

   厚真町では現在60カ所が指定されているが、一昨年の地震において指定されていなかった22カ所でも土砂崩れが起き、このうち3カ所で6人の犠牲者が出ていた。

   これらを受けて道が再調査した結果、土砂災害の可能性が高い区域が新たに見つかったとして、町内の土砂災害警戒区域に195カ所指定する方針。町としては「調査の結果が届くのが早ければ早い方がいい。道の結果を受けて対応する」としている。

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